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はじめに

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はじめに

この世に誕生すれば、今の時代においては、人はそれぞれ学校教育を受け社会へ巣立ち、同時に家庭人として家族を形成して人生を繰り広げていきます。そしてやがて死を迎えます。その過程で、それぞれ様々な出来事に出会い、色々な人との出会いがあります。そういう出来事や人あるいは自分の生業を通して、それぞれの人生は多種多様に色づけされていきます。
中には、志半ばで中断を余儀なくされる場合もあるでしょうし、やむなく方向転換をしなければならない場合もあるでしょう。自分の思い通りには、なかなか進んでいかないのが人生だと言ってもいいかもしれません。

さて、前置きはここまでにしておきます。 私は今、「私の人生は幸せです」と胸を張って言えます。自分自身に言え るのです。だから私は幸せだと思います。誰がいるからとか、何があるか らではなくて、私は自分の存在そのものが嬉しいと、今本当に心から思っ ています。そのような私に変わらせていただいたことが喜びですと、しみ じみ思います。そういう中で、私はこのような自叙伝的なものを記してみようと、自然に思うようになりました。私には今ひとつの肉体を持って存 在させてもらっている自分に対して、本当にありがとうと心から伝えたい 思いがあります。その思いから、生まれてから四十八年という時間を振り 返りながら、自分自身をもう一度振り返ってみようと思います。そしてこ れからの時間もまた、ありがとうの思いで通過していこう、その一区切り にしようという思いで、私は今現在います。誰に読んでほしいとか、共鳴 してほしいとかではなく、私は自分のために自分自身の思いを綴 っていきます。愚かな私自身をしっかりと受け止めて、赤 裸々に書き綴っていこう と思っています。