◎ 疑問と気付きへの招待
ここまで読み進められてどうでしょうか。
今まで私がいくつかあなたに問いかけをしてきた事柄について、今どのような感想を持たれていますか。私がお伝えしていることは、あなたが今までよしとしてこられたものとは全く相反するものであり、そして、異質なものだと思います。あなたも肯定しているこの世の常識を、私は否定していることになります。しかし、疑いながらも、反発を覚えながらも、あなたを引き付けるものがここにあるのではないでしょうか。それは不思議でも何でもありません。あなたの中にいるたくさんのあなたは、みんな本当のことを知りたいと思っているからです。そのことを私は知っています。だから、あなたが今全面的に受け入れてくださらなくても、私はいつの日にか、あなたの心で分かってくださると信じられるのです。信じて待っていればいいことであり、そうすることが私の喜びなのです。
私は、あなたがこの本を手に取られたということは、大きなチャンスだと思っています。私がお伝えしてきたことは終始一貫しております。変わりません。私がお話ししてきたことは、たくさんの資料として残されていますが、今この一冊の本に私自身の思いを書き記すことができ、私は喜びです。色々と説明を加えながら、伝えたいことをこのように文字にしていますが、私の本当にお伝えしたいことは、この本から流れる波動です。あなたにはその波動が感じられますか。私の喜びの思いがあなたの心に届いていますでしょうか。ただの文字の羅列ではなく、どうぞ、あなたの心で感じていってください。すべてはあなたの心で感じていく世界のことです。そして、それには、これからの時を待たなければならないと私は思っています。
◎ 天変地異:人類の再出発
そこで、私は人類が真実に目覚めるために絶対欠かせないものは、想像を絶する規模の天変地異であることを再度伝えます。これからの私達にとって、天変地異というのは、大きなキーワードになっていきます。何もかも根こそぎ崩れ、信じてきたものも全部失って、そこからがようやく人類の出発です。そんな時が、もう間近にやってきます。そんなに遠くない未来に人類が遭遇していく天変地異は、ものの見事にその価値基準を覆していくことでしょう。
何度も何度も繰り返し起こってくる天変地異、もはや人類の講じる術は何も残されていません。成す術もなく、ただ天変地異を受け入れていくしかありません。それでいいのです。人類には何の力もなかったということを思い知るほどの天変地異、それは想像を絶するものです。
それが意識の流れであり、この流れこそが、唯一絶対のものです。この流れは曲げることも変えることもできないのに、流れに逆らって逆らって存在してきたのが私達人類でした。それを自らが知っていくことも、また私達が愛の中に生かされているからこそなのです。
◎ 250年後への意識の旅
あなたは、その心の中に数限りないあなた自身を抱えています。みんな真実を知らなかったために苦しんで苦しんできた意識です。今もなお、あなたの心の中に生き続けている意識達の存在を、心を見るという作業を通してあなた自身が知っていく時間が、これからの250年です。
その間に、あなたは一体何度転生の機会を持たれるでしょうか。生まれてすぐに天変地異に遭われて、その命を捨てる時もあるでしょう。肉が生き永らえることにより、苦難の道を歩まれることもあるでしょう。そういうことを経て、あなた自身が真実に出会うための計らいを自分自身に与えていきます。例えば、この本を手にする、本を開く、読み進めるという行為も、その一端です。
私はこの本を通して、今、あなたの中の意識達に呼びかけているのです。どうぞ、真実に目覚めてくださいと、あなたは愛の中に生かされている愛そのものですよと、呼びかけています。私のこの思いはきっとあなたの心の奥深くに届いていくことでしょう。私はそれを信じて待ち続けています。
◎ アルバートとしての未来
ところで、私はこれから250年後、アメリカのニューヨークというところに生まれてきます。その時の私の名前はアルバートと言います。「えっ、そんなことどうして分かるのですか、そんなこと信じられない」と言われる方も、最初から話を否定しないで、もしかしたら、そんなこともあるかもしれないなあと思いながらで結構です、私の話に耳を傾けてください。
私は今世の自分の仕事をきちんと終えて、この世を去ります。一旦、肉の姿を消します。そして、250年後に私は再び生まれてきます。
その時、私は大きな財力を背景に生まれてきます。その財力をフルに活用して、この真実の道を広めてまいります。もちろん、その時も私の心の中には、それによってさらに名声を得るとか、巨万の富を得るとか、そういう思いなど微塵もないということだけは知っておいてください。
肉的な環境はすべて整えられているところに、私は今世と違い、心が敏感な状態の肉を持って生まれてきます。心に色々なものを感じて、肉的にはどこか憂いを漂わせ、何かを探し求めている青年です。それがある日突然、まさに一瞬の出会いにより私は自分の心を開いていくのです。そのことにより私の生まれてきた意味も、それから成していくことも、すべて一瞬のうちに自分の心に蘇ってきます。すなわち、今世の学習で心の体験を経た私の仲間達の出現により、私もまたこの心にすべてを蘇らせていくのです。その方との劇的な出会いは一瞬のうちに喜びの波動となって、全世界、そして、全宇宙に流れていきます。そうです、全宇宙に流れていくのです。
その時は、今と比較できないほどメディアの分野は進んでいることでしょう。従って、そのメディアを通して全世界に広まっていき、そこで心の窓を開かれる人達もあるでしょう。今よりも、もっと地球環境は変貌を遂げていますが、その中で私達の出会いは用意されています。
これから250年かけて、心で分かった方から流れる喜びの波動は、この地球に留まることなく全宇宙に流れていきます。その波動、そのエネルギーは、すべては喜びの世界であり私達は喜びの存在でしたと、肉を持つ、肉を持たないにかかわらず、大いなる目覚めを全宇宙に促していきます。
その中で私とあなたとの出会いがあるというわけです。
◎ 過去・現在・未来を繋ぐ心
私は今も申しましたように、自分の来世を知っています。と言っても、これは私だけではなく、あなたにだってちゃんと来世があります。来世だけではなく、過去に生まれてきたあなたもたくさんいます。そして、今のあなたと過去のあなた、来世のあなたは別々の人間ではなく、どこかで繋がっているのです。もちろん、生まれてくる国によって肌の色も違うし、時代によって姿、形も違います。だから、今のあなたと過去のあなた、来世のあなたは全く別人だ、自分と言えば私の名前はこれこれで、こんな顔をして、こんなスタイルをしているこの私だけだと、あなたは思っていることでしょう。でも、そうではありません。今の肉のあなたはすべてのあなたを代表して、そこに存在しているのです。すなわち、あなたはたくさんの自分自身を、その心で抱えながら存在しているというわけです。つまり、今のあなたと過去のあなた、来世のあなたを繋いでいるものは、あなたの「心」なのです。『3.心を見るということについて』で、「心」ということに少し触れましたが、一口に「心」と言っても肉を本物とするところからとらえると、それはその肉体の消滅とともに消えていくように思われます。しかし、自分は永遠の中に生き続ける意識、エネルギーだという基準から見れば、その「心」という概念は全く違ってくるのです。肉にまつわる「心」ではなく、「心」は思い、エネルギーであること、よって「心」とはそれのみで存在し、しかも永遠のものであることが感じられると思います。
『過去と現在と未来を繋いでいるものは「心」、私は「心」として永遠の過去から永遠の未来へと生き続ける存在である』、この真実が本当にあなたの心でお分かりになられたら、今まであなたがとらえてきた周りの風景は、全然違ってくるのではないでしょうか。
心、エネルギーが自分ならば、「なぜ私はこのように肉体をもらって生まれてきたのだろうか」、
「この肉体がなくなっても私というものが存在しているならば、肉体がなくなった後にも必要なことが、今、自分にとって必要なことではないだろうか」、
「そうすれば、これから私はどう生きていけばいいのだろうか」、
色々な問いかけが上がってくるのではないでしょうか。
なぜ生まれてきたのかということから始まって、「今まで自分が正しいとしてきたものや選んできたものは、本当に正しくて、自分が心から望み選んできたものだっただろうか」、
「私は自分の人生を本当に生きてきただろうか」、
「この肉の私が本当の私でなかったなら、本当の私とはどんな私なのか」、
今まで気にも留めなかった事柄が次々と出てくるのではないでしょうか。
◎ 心を見ることで得られる答え
残念ながら、それに確実に答えてくれる人は、あなたの周りには今現在おられないと思います。
しかしながら、それを知る手立てはあります。それはあなた自身が、あなたの心を見ていけばいいということです。
◎ 天変地異:破壊から建設へ
すべての源は喜びです。喜び以外は存在しません。どんなに正論を唱えようとも、このことが分からない限り、人類が真実に目覚めることはあり得ないのです。それほど人類は堕落してしまったということです。
日々の生活に明け暮れて、目先の幸せだけを追い求めていては、あっという間の人生です。生まれて、学校教育を受けて、社会人になり、そして家族を持ち、人は何の疑問も持たないまま社会の流れに沿って生活を繰り返していきます。現代は社会秩序が乱れ、将来に対して不安を抱いている人も少なくないでしょう。刹那的に生きる人達も増えています。夢を持つどころか、金、金、金の世の中です。エゴ丸出しに自己の権利だけを主張し、我が身と我が家族だけを守る中で、どんな人間が形成されていくのでしょうか。みんな喜びを忘れ去ってしまって、己の利益だけを貪欲に求めていくエネルギーを互いに出し合っているのが現状です。その中でどのように生きていくのか、何を選んでいくのか、何を基準にしていくのか、その根本がもう分からなくなっていると思います。人間社会が混迷を続けていくのも頷けます。
シンクタンク、それも結構です。しかし、真実の分からない人間達がいくら頭脳を集積しようとも、建設的なものは生み出されないのです。むしろ、それらにより破壊の方向へ進んでいっていると表現したほうが正しいかもしれません。そう破壊です。ただし、本当の意味の破壊ではありません。そこには優しさがないからです。だから、天変地異が人類にもたらすものとは全然違います。
形からすれば天変地異は破壊です。形が壊れていくのですから、まさに破壊です。一瞬のうちに命が奪われ、跡形もなく生活基盤が失われていき、生きる望みを絶たれ、不幸のどん底に突き落とされたかのように見えます。肉基準の心では、まさしくそれは破滅、破壊、無情、非情でしょう。
しかし、そこに流れるものは優しさなのです。愛なのです。もっとも、人間達の手で損失を補填できる程度の天変地異なら、まだまだ愚かな人間は何にも気付けません。自分達の中にある他力の神も捨てることはなく、むしろ、そのエネルギーを膨らませていく結果となってしまいます。だから、根こそぎです。根こそぎ、本当に文字通り天と地がひっくり返るほどのものを、目の当たりにしていくということが必要不可欠なのです。
そして、それは何が、誰が起こしていくのかというと、それは私達の意識の世界が起こしていくのです。すべては愚かな私達の出してきたエネルギーの結果です。自業自得です。
形を見れば破壊ですが、しかし、それで人類が滅亡していくのではありません。それは建設的破壊と言うのでしょうか。そこから私達は全く違う自分達へと生まれ変わっていくのです。つまり、私達の中にコペルニクス的転回を起こしていくものが天変地異です。それは何度も伝えています通り、想像を絶する規模の天変地異です。例えて言うならば、地軸の傾度が変わればどうなるのか、そうなれば一瞬にして何もかもが消え去っていきます。そうしないと人類は気付けない、自分達の間違いに気付けない、他力の神々を心から捨てることはできません。
すべてが愛なのです。愛しか存在しない、喜びしか存在しないことを、人類は天変地異を通して心で知っていくようになっています。意識の流れが眠っていた意識を目覚めさせ、そして、その流れが段々に太く大きくなっていく、そのために必要な時間が、これからの250年、300年ということになります。
そういうことを経て、ただ肉の幸せと喜び、肉の繁栄を求めて存在し続け、他力の神々に救いを、パワーを求めてきたことが、本当にちっぽけな世界のことだった、本当に愚かなことだったと、人類は心で気付いていくことでしょう。それが厳然と存在する意識の流れであり、その流れの中の今世のセミナーでしたということになるでしょう。すなわち、私とともに今世の肉の時間を頂き、これまでずっと学び続けてまいりました。そして、それもすべては二五〇年後の来世に繋ぐことにより、大輪の花を咲かせるのです。その過程の中にある今だということを、どうぞ、あなたも自分の心で知っていってください。
◎ 真実への一歩
しかしながら、私はあなたに、あなたの今の人生をこのように生きなさいなどと言って、あなたを縛る思いはありません。ただ心を見てくださいとは申してきました。心を見る手順も、今までたくさんの資料がありますからそれを参考にして、あなたが生まれてきた理由、今そこに存在している訳、あなたの人生の目的、あなたにとって神とは何か、ぜひ、あなたの心で分かっていってほしいと思うだけなのです。